「2022年2月22日までに、日本の猫の殺処分ゼロに!」をテーマに、代表の仲眞麻花さんを中心に猫さんの保護活動をされている「ネコリパブリック」さん。ネコリパさんは「自走型」と謳われるように、猫さんの保護活動をしながらビジネスとしても自立した猫カフェの運営を目指すことをおっしゃっています。ホームページでもそのコンセプトを以下のように掲げています。
ネコリパブリックは、地域の保護猫団体と協力して、保護された猫の里親探しを行いながら、猫とおしゃれで素敵なライフスタイルを提案し、ビジネスとしても「自走」できることを目指す新しいスタイルの「自走型保護猫カフェ」です。お客様がカフェを利用したり、雑貨やペット用品をお買い物したりすることによって、お客様とお店が「猫助け」という理念を共有し、楽しみながら猫の保護活動をサポートする仕組みを作っています。(引用元:ネコリパブリック)
猫さんと関わり合うポリシーを明確に決めて頑張ってらっしゃるネコリパさん。その池袋にある保護猫カフェに今回はお邪魔してまいりました。
「国民」になるには、まず入国審査から

随時里親希望の猫さんの情報が掲示板に掲載されています | ネコリパブリック池袋店
店内に入ると他の猫カフェさんと同じように最初に手の消毒をして、店内の説明を受けます。ただ、そこで簡単な質問用紙に記入するとともに「入国パスポート」が渡されます。パスポートには「ネコリパブリック憲法」が記載されており、ネコリパさんが大事にされているルール(ポリシー)が記載されています。外務大臣の肉きゅう印が押されていてかわいい♪何回か訪れるごとに階級が上がっていく仕組みのようですね。
ビジネスとしての自走を心がけていることもあり、ネコリパさんはオリジナルの新聞の発行やグッズの制作にもとても力を入れてらっしゃるのがわかります。昨年末に開催された「ネコ市ネコ座」のイベントでもたくさんの業者さんと一緒に企画を設けられていましたし、細やかなところも妥協せず作り上げているのはさすがだと思います。

店内は華美な装飾は避けた、清潔感のある空間 | ネコリパブリック池袋店

お城タイプの猫さんハウスには、1階、2階にそれぞれ猫さんがお住みでした | ネコリパブリック池袋店
いろんな経緯の猫さんたちがいるからこその心遣い
店内はそれほど広くはないのですが、猫さんも7〜8匹くらいでしたので適度にゆったりと感じました。入口の子猫をゆっくり触っていたところ、スタッフさんが話しかけてきてくれて「この子はあと30分くらいで里親さんが迎えに来るところなんですよ。」と教えてくれました。「あっ、そうなんだ!やっぱり里親候補の方がよくいらして出会いがあるんだな。」って実感しました。「しあわせになってね!」って気持ちを込めて、お別れのあいさつ。

出会った時にはすでに里親さんが来る直前だった子猫さん。しあわせになりますように・・・ | ネコリパブリック池袋店

美しい白猫のこけももさん | ネコリパブリック池袋店

一番遊び心が旺盛なみかんくん | ネコリパブリック池袋店
お客さんとおもちゃで活発に遊んでいる子もいるし、静かに寝続けている子もいるし、隠れ続けている子も。なんとなくtololoが個人的に感じたことがあるのですが、「猫さんが一人になりたい時に一人になれるスペース」が適所に設けられているような気がしました。
店内には猫さんの大きめなゲージや背の高いウォークスポットがあったり、窓が狭いキャットハウスが設けられています。なんとなくお客さんが手を入れにくい仕様のように感じて、猫さんを守る視点からこういう形になったのではないかな、と思います。麻花さんがクラウドファンディングのkibidango上で下記のように語られていますが、
私達は、保護猫カフェを、ここ2年半運営し続けて、感じたことがあります。それは「猫達の本当の幸せは、猫カフェにいることではない」ということ。そうなのです、猫って、もともと、群れをなす動物ではないのです。つまり集団生活が得意な動物ではありません。でも猫カフェ内では、集団生活を強いられているのです。ネコリパブリックにいる猫達も、一匹、一匹、本当に少しずつですが、ストレスを抱えて生活をしています。そのストレスから、やはり体調を崩したり、さらには、性格が変わってしまうようなコもいるのです。(引用元:kibidango「大阪ネコビル1階を改装して猫カフェ=保護猫カフェがスタンダードな世の中にしたい!」)
猫さんのストレスやしあわせに関して、真剣に考えて向き合っている中で店舗のレイアウトや什器の工夫をされているのだと想像しました。

安心して、ずっと穏やかに眠り続けていました | ネコリパブリック池袋店
ポリシーを理解して訪れよう!
以上のことからみなさまも予想がつくかと思うのですが、ネコリパさんは「人間ファースト」ではなく、「猫さんファースト」な考えで店舗を運営されています。値段は若干高めですし、他の猫カフェさんに伺うときのようなモチベーションで行くと少し物足りなさを感じる人はいるかもしれません。
猫さんの保護を目的に訪れるのではなく猫カフェとして訪れる方は、こちらのお店は、「わーい、今日は猫さんとたっくさん触れ合って楽しむぞー!」というノリではなく、どちらかと言うと「親御さんが自分のこどもたちが元気に過ごしているか久しぶりに会いに行く」みたいな、穏やかな気持ちで訪れた方がよいと思います。
あくまでもネコリパさんが猫さんの保護と里親さんの出会いの場としてカフェを運営しているのだということを理解した上で、興味のある方は是非訪れてみていただければと思います。
店舗詳細
- 店舗名称
- ネコリパブリック池袋店
- 営業時間
- 11:00-22:00(定休日:木)
- 料金
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- 平日:1,100円/30分、1,500円/60分、2,400円/120分、+500円/30分追加ごと
- 土日祝:1,300円/30分、1,700円/60分、+500円/30分追加ごと(※料金は全て税抜)
- 住所
- 〒171-0021 東京都豊島区西池袋3-27-3 中根ビル4F
- (池袋駅西口地下街1a出口を出て丸井の裏側、カラオケの隣のビルの4階)
- 電話番号
- 03-6914-0834
- その他
- HP
- http://www.neco-republic.jp/